2024年3月8日に「金融商品取引業等に関する内閣府令」の一部改正で、クレカ積立の上限が月10万円まで引き上げられました。
楽天証券も月10万円までのクレカ積立対応し、ポイント還元率も現状のまま据え置くことが発表されています。
2023年12月の楽天SPU改訂で楽天プレミアムカードのポイント倍率が通常カードと同じ+2%となったことでプレミアムカードの楽天市場で利用するメリットがほぼなくなりましたが、今回のクレカ積立上限10万円への引き上げを受けて、プレミアムカード発行のメリットはあるのか再考してみました。
合わせてゴールドカードの損益分岐点も考えてみました。
結論から言うと…
今回のクレカ積立上限引き上げでは、今まで存在感の薄かったゴールドカードを作るメリットができたと言えるかもしれません。
では詳しく解説していきます。
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詳しくは以下の記事で解説しています。
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楽天プレミアム、ゴールド、通常カードのポイント比較
通常カード | ゴールドカード | プレミアムカード | |
---|---|---|---|
年会費 | 永年無料 | 2,200円(税込) | 11,000円(税込) |
ETC年会費 | プラチナ、ダイヤモンド会員は無料 | 永年無料 | 永年無料 |
SPU | +2倍 | +2倍 | +2倍 |
クレカ積立還元率 | 0.5% | 0.75% | 1% |
その他特典 | ー | 国内空港ラウンジ年2回無料 | 国内空港ラウンジ無料 海外空港ラウンジ年5回無料 |
プレミアムカードのSPUは、2023年11月以前は+4%でしたが、2023年12月以降、通常カードと変わらず+2%に改定されたため、楽天市場購入金額での損益分岐点はなくなりました。
なので損益分岐点は年会費とクレカ積立還元率によって決まることになります。
それぞれのカードの積立金額ごとに還元される年間ポイント数は以下の通り。
カード券種 | 1万積立 | 3万積立 | 5万積立 | 9万積立 | 10万積立 |
---|---|---|---|---|---|
通常カード | 600P | 1,800P | 3,000P | 5,400P | 6,000P |
ゴールド | 900P | 2,700P | 4,500P | 8,100P | 9,000P |
ゴールド 年会費差引 | ‐1,300P | 500P | 2,300P | 5,900P | 6,800P |
プレミアム | 1,200P | 3,600P | 6,000P | 10,800P | 12,000P |
プレミアム 年会費差引 | ‐9,800P | ‐7,400P | ‐5,000P | ‐200P | 1,000P |
プレミアムカードは月10万満額積立しても他カードに負ける
プレミアムカードの年会費11,000円をクレカ積立による年間ポイントが上回るのは、
プレミアムカードで毎月91,700円積立をした場合、年会費11,000円(税込)と差し引き0になる計算です。
今回、クレカ積立の上限金額が10万円まで引き上げられたことでプレミアムカードの損益分岐点について再考してみましたが、仮にプレミアムカードで毎月10万円満額積立をしても、年会費を差し引いた上で、通常カード、ゴールドカードで同額積立をした場合のポイント還元を上回ることはありません。
クレカ積立によるポイント還元を目的にプレミアムカードを作るメリットは見出せませんでした。
ゴールドカードは月73,334円積立で通常カードを上回る
ゴールドカードの年会費2,200円をクレカ積立による年間ポイントが上回るのは、
プレミアムカードで毎月24,534円積立をした場合、年会費2,200円(税込)を上回る計算となります。
一方で、同じ金額で通常カードでクレカ積立をした場合の還元率は以下の通り。
では、ゴールドカードのクレカ積立によるポイントが、年会費2,200円を差し引いた上で通常カードのクレカ積立によるポイントを上回る積立金額を考えてみます。
上記2つの式の計算結果がイコールになる積立金額を計算すればいいので…
小数点以下の計算を省いているので若干のズレはあるかもしれませんが、毎月73,334円の積立がゴールドカードと通常カードの損益分岐点となってきます。
結論:プレミアムカードはメリットなし、積立金額次第でゴールドは作るメリットあり
今回クレカ積立の上限が10万円まで引き上げられたことで、プレミアムカードとゴールドカードの損益分岐点を再度考えてみました。
ポイント還元だけで考えた場合、プレミアムカードは満額積立を行ったとしても通常カードの還元ポイントを上回ることがないので、あえてプレミアムカードを作るメリットは見出すことはできませんでした。
一方、ゴールドカードに関しては毎月のクレカ積立が73,334円を超える場合、通常カード以上のポイントが還元されるので、毎月それ以上の金額を積立できるのであればゴールドカードを作る方がお得です。
ただし、損益分岐点以上の金額を毎月積立できない場合はやはり通常カードでも十分かと思います。
ポイントサイト経由で楽天ゴールドカード申し込めば実質5年間年会費無料で発行が可能に!?
2024年4月現在、ポイントサイトのモッピーでは楽天ゴールドカードの申し込みで5,000円分のモッピーポイントがもらえます。
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積立のポイント還元以外でプレミアムカードメリットを考えてみる
クレカ積立のポイント還元だけで見た場合は上記のような結論となりましたが、それ以外の要素で楽天プレミアムカードを作るメリットがないかを考えてみました。
楽天プレミアムカードには優待特典がいくつかあります。
その中で以下のような楽天市場でのポイント還元率を上げる特典があります。
楽天プレミアムカードのSPUは通常カードと変わりませんが、優待特典の一つである「楽天市場コース」を選択することで毎週火曜、木曜の楽天市場利用で+1%(上限月間1万ポイント)、お誕生月に楽天市場利用で+1%(上限月間1万ポイント)の優待特典があります。
この特典を利用することでプレミアムカードの楽天市場での還元率が+3~4%となります。
お買い物マラソンなどの買い回りイベントとうまく組み合わせれば、楽天市場での利用金額次第で通常カードよりもポイント還元が高くなる可能性があります。
また、空港ラウンジ利用や海外旅行関係の特典や保険など、ポイント以外の部分でのメリットもプレミアムカードにはありますので、これらの特典にメリットを感じればプレミアムカードの発行も考慮してもいいかもしれません。
楽天キャッシュによる積立はどうなる?
楽天証券ではこれまでクレカ積立とは別に、楽天キャッシュでも5万円分を積立することができました。
クレカ積立の上限が10万円になった後も、これまで通り楽天キャッシュによる積立は5万円まで可能となっています。
つまり楽天ペイアプリで楽天カードから楽天キャッシュを5万円チャージすることで、今後は実質15万円までクレカ積立が可能と言えます。
ただし、楽天キャッシュへのチャージは楽天カードの券種問わず、すべて0.5%還元。つまり楽天キャッシュ積立分はゴールドカードもプレミアムカードも0.5%還元となります。
3万積立 | 5万積立 | |
---|---|---|
楽天キャッシュ積立の 還元ポイント | 1,800P | 3,000P |
楽天キャッシュ積立で還元率を上げる裏技
楽天キャッシュをチャージする際、還元率を最大3%まで引き上げる裏技がありますので紹介していきます。
実は楽天キャッシュをチャージする方法には、楽天ペイアプリ内でクレジットカードからチャージする以外に、楽天ギフトカードからチャージする方法もあります。
そして以下の2つの記事で紹介している方法で楽天ギフトカードを購入することで最大3%まで還元率を引き上げることが可能となります。
ここ最近は上記2つ目の記事の三井住友カード プラチナプリファードを利用したルートで楽天キャッシュをチャージしています。
三井住友カード プラチナプリファードは年会費33,000円かかりますが、初回発行のキャンペーンで計68,000円分のVポイントが貰えるので年会費分以上の金額が貰えます。
楽天キャッシュで積立をするのであれば、楽天カードからチャージするよりもこちらの方がおすすめです。
※2024年夏頃より、楽天カードからの楽天キャッシュチャージによる0.5%のポイント還元がなくなり、代わりに楽天キャッシュ利用時に0.5%のポイント還元がつく形に変更されます。
詳細は以下の記事で解説しています。
まとめ:楽天プレミアムカードの損益分岐点を再考してみた
クレカ積立の上限金額が10万円まで引き上げられたことで、楽天プレミアムカード、ゴールドカードの損益分岐点から、年会費を払ってでもこれらのカードを作るメリットがあるのかどうか今一度考えてみました。
結論としてはやはり通常カードが一番安定ですが、ご自身のクレカ積立可能な金額や楽天市場の利用状況を考えてプレミアムカード、ゴールドカードの利用も検討してみてください。
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